段々と暖かくなり薄着の季節になると、シャツにできる汗ジミが気になる方もいらっしゃると思います。
わき汗が多くお悩みの方に1日1回の使用で効果のあるわき汗のお薬(原発性腋窩多汗症治療外用薬)があります。
日本国内で処方可能なお薬はわきに塗るお薬でエクロックゲルというゲルタイプとラピフォートワイプというシートタイプの二つのお薬です。どちらもアセチルコリンの働きを阻止して交感神経からの汗を出す指令をブロックすることで、過剰なわき汗を抑えることができます。エクロックゲルの試験では単剤で80%の方でわき汗が抑えられ、60%の方は日常生活に支障が無くなる程度まで改善したと言われています。
エクロックゲルは1日1回、容器から出したゲルをわきに塗って使用します。
ラピフォートワイプは1日1回、薬液を含んだ個包装の不織布1枚を使い切りでわきに塗布します。
適応は原発性腋窩多汗症と診断された方で、エクロックゲルは12歳以上、ラピフォートワイプは9歳以上となっています。
汗をかく薄着の季節だけ使用する、発表会や面接などの大事な場面に備えて数週間前から塗り始める、というような使い方もできると思います。
閉塞隅角緑内障の方、排尿障害のある前立腺肥大症の方には禁忌となっています。
当院では月~木曜は女性医師も診察しております。どちらのお薬も院内で処方ができますのでわき汗でお悩みの方はご相談下さい。
価格(お薬代)
・エクロックゲル 1本40g(28日分) 9652円 (3割負担の方で2895円)当院では40gのボトルを採用しています。
・ラピフォートワイプ 1枚 262円 28日分で7016円 (3割負担の方で2015円)
※原発性腋窩多汗症の診断は、原因不明の多汗症が6カ月以上続いていることに加え、以下の6症状のうち2項目以上満当てはまる場合に診断されます。
1)最初に症状がでたのが25歳以下であること
2)対称性に発汗がみられること
3)睡眠中は発汗が止まっていること
4)1週間に1回以上多汗のエピソードがあること
5)家族歴がみられること
6)それらによって日常生活に支障をきたすこと
北九州市小倉南区朽網西1丁目17-13
さくら整形外科・内科・リハビリテーション科医院
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